6. 家の裏の雑木林
ここから見える風景の中でさりげなく重要なのが、古民家の周囲と背景に広がる雑木林(ぞうきばやし)。実は、雑木林は自然そのままの森ではなく、繰り返し伐採して薪にしたり炭焼きをしたりと人間が生活の中で手を入れながら維持してきた「二次的自然」の林です。
地域によっては、木炭の需要がなくなった昭和以降、建材に使うような杉やヒノキのような針葉樹ばかりが植えられてすっかり暗い人工林になってしまった場所も多いけど、ここ四季彩の杜周辺にはクヌギやコナラといったかつて炭焼きに使われた雑木林が手入れをされながらまだ多く残っていて、これが自然と人間の暮らしが共存してきた武蔵野の風景の重要な部分として評価されているんだ。